ご無沙汰してます、スピリッツワークス山本です。
今日はウイスキーの熟成年数と希少価値について書きたいと思います。以前サントリーさんにセミナーをやってもらうべく打ち合わせをしていた時に資料を見てて、あっこれ意識してなかったなと感じた事です。
エンジェルズシェアは皆さんご存知だと思います。年に数%づつ樽の中で蒸発していく現象ですが、具体的にどれくらいのインパクトがあるのか考えたことはありませんでした。
サントリー社の資料をベースにしてみると
一年目;10、000樽分生産
年間3%ー4%のエンジェルシェア
三年目;9、000樽分残る
年年間3%ー4%のエンジェルシェア
商品に使用
六年目;6、000樽分残る
年間3%ー4%のエンジェルシェア
商品に使用
十年目;2、000樽分残る
年間3%ー4%のエンジェルシェア
商品に使用
十七年目;200樽分残る
年間3%ー4%のエンジェルシェア
商品に使用
18年熟成として残る樽は1万樽中200樽分しかない!
という資料でした。
生産してから18年お金を産まないということはできないので、3年目くらいから商品として出荷していかなくてはならないのは当然です。
さらにエンジェルシェアで熟成中の在庫も目減りしていくという厳しい現実。
早熟の樽、遅熟の樽と色々分かれてくるでしょうから、長期熟成に向いているという判断されたわずか2%という選ばれた樽が残るのだという事を改めて認識しました。大事に飲まないとなーとシンプルに思います。
それだけ貴重なのですからお値段も高くなるのは致し方無しだなと。。。
中々参考になる数字をありがとうございます。概算原価を入れてみるとどうなりますかね?